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用語紹介 [た行]

高神の杜[たかがみのもり]

獅子王機関の下部組織。全国から霊能力を持つ孤児を集めてきて、攻魔師として育成している。所在地は酒呑童子伝説で有名な京都府の大江山。修行は過酷だが、雰囲気はむしろ家庭的で、非人道的な虐待が行われているわけではないらしい。卒業生の多くは呪術捜査や呪術鑑識などの比較的地味な仕事についており、剣巫や舞威媛の肩書きが与えられるのはごく一部の例外的なエリートだけ。 対外的には関西の全寮制名門女子校「高神の杜高校(付属小・中学校)」として知られている。学力レベルは非常に高く、ここでの教育を受けた雪菜は中学三年生時点で高校卒業程度の学力を有していた。また制服がダサ可愛いことでも有名らしい。

六式重装降魔弓[デア・フライシュッツ]

全金属製の銀色の長剣。獅子王機関の可変型試作制圧兵器。呪術によって疑似的に〝空間断裂〟と同じ現象を再現することが可能で、理論的にはいかなる物質をも切断することが可能。また剣によって薙ぎ払われた空間は絶対的な〝楯〟として機能する。ただし効果が持続するのは一瞬だけで、同時に疑似空間断裂を発生させられるのは一方向のみという制限もある。
変形させて弓として使用することも可能。その場合は、呪力を封印した鳴り鏑矢を射出し、人間の肺活量では詠唱不可能な大規模呪術を展開する呪術砲台として機能する。

D種[ディーしゅ]

魔族の能力的な特徴による分類のひとつ。主として第一真祖の血族の吸血鬼を指す。 なお、第二真祖の血族はG種、第三真祖の血族はT種と呼ばれる。人類における人種と同様に、生物学的な差異や優劣があるわけではない。

夜の帝国[ドミニオン]

魔族に統治されている国家のこと。特に吸血鬼の真祖によって支配されている「戦王領域」「滅びの王朝」「混沌界域」の三つの自治領を指す。決して魔族だけが住んでいるわけではなく、人口の大半は普通の人間。市民の権利などはそれぞれの夜の帝国によって大きく異なる。